それは、2019年にWHO(世界保健機関)が初めて発表した「認知機能低下と認知症のリスク低減の指針」における12項目、そして17年と20年に権威ある医学誌「ランセット」に掲載された認知症の12の危険因子に基づく内容です。
WHOのガイドラインとランセットの論文は、運動、高血圧や糖尿病などの生活習慣、体重管理、喫煙、食生活、過度の飲酒など重なる部分が多い。血液検査も行い、該当するものをチェックし、危険因子を点数化して示し、それを下げていく方策を示します。
一方、アミロイドβが蓄積している人はどうするか? アミロイドβの蓄積はアルツハイマー病発症リスクに関連していることは判明しているものの、100%アルツハイマー病になるかどうかは、まだ結論が出ていません。しかし、なりやすいということは言える。だから、できる限りの回避策を行います。
認知症治療の第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う