失敗しないセカンドオピニオンの受け方 医療未来学者が伝授

 よく、セカンドオピニオンは、担当医を代えたり、転院したり、治療を受けたりするためのものだと思っている方もいらっしゃいますが、間違いです。あくまでも納得のいく治療法を選択できるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在、診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることなのです。

 別の医師から別の視点で診断や治療法を検討してもらっても結果的に担当医と同じ結論であることは少なくありません。しかし、がっかりすることはありません。両者が同じ見立てということはそれが常道であるということです。患者さんは病気に対する理解が深まり担当医への信頼強化につながるはずです。

 仮にセカンドオピニオンで別の治療法が提案された場合でも、治療の選択の幅を広げることができたと考え、担当医に報告して相談しましょう。その結果、より納得して担当医の治療に臨むことができるはずです。

2 / 9 ページ

関連記事