失敗しないセカンドオピニオンの受け方 医療未来学者が伝授

医療未来学者の奥真也医師(提供写真)

 患者さんやその家族の方の中には、自分が望む回答をしてくれる医師を求めて、セカンドオピニオンを繰り返すケースがあります。これはあまりすすめられません。がんは増殖が速く、治療の開始が遅れれば状態はどんどん悪化していきます。先述したようにまともながん治療を行う医療機関であればよいのです。

■セカンドオピニオンを受けた後

 セカンドオピニオン後は担当医に会い、あなたの病気や治療方針についての考えが変化したかどうか報告したうえで、今後の治療法について相談しましょう。間違っても「これまでの担当医はもう関係ないや」と無視してはいけません。これまでの治療内容や経過などを紹介状などで引き継ぐことになるからです。

 治療はセカンドオピニオン先の病院で行い、紹介元医療機関では治療後の経過観察を行う場合もあります。つまり元担当医は無関係ではなく、治療を支援してくれる医療者であることに変わりありません。関係をきちんと保っておくことが大切です。

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