失敗しないセカンドオピニオンの受け方 医療未来学者が伝授

医療未来学者の奥真也医師(提供写真)

■手術数や治療実績の多い病院で聞く

 ガイドライン治療が普及している日本では、全国どの病院であっても検査や診断、治療のプロセスは基本的に同じです。異なるのは経験です。ですから、病院のホームページなどで公表されている手術件数や患者数を見て担当医の病院よりも経験豊富な病院でセカンドオピニオンを受けましょう。スタッフも多く、日々さまざまな症例をチームで検討しているので、より多くの視点で病状を見ることができています。


■専門医資格を持つ若い医師に聞く

 経験が豊富な病院で聞くことをすすめたので、医師もベテランの方がいいと思われるかもしれません。しかし、そうとも限りません。私はその領域でよく勉強していて新しい情報にも敏感で、臨床の経験も多い40代の専門医資格を持つ医師に聞くのがよいと考えます。よく、准教授より教授の方がよいのではないか、と思う人がいます。しかし、知識や情報があってもそれは研究レベルのもので実際の治療には使えないケースも少なくありません。大学での肩書に惑わされないようにしましょう。

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