もう1つが、自分なりに満足できる、「足るを知る」といったマインドを持つ人を「サティスファイサー」と分類しています。たとえば、商品を購入するときや飲食店に入るとき、徹底的に吟味せず、「こういうのを探していたんだよな」と自分の求める基準をクリアしていれば、特にこだわらずに満足できるのが、このタイプです。仮にさらに良いものを見つけたとしても自分は満足しているのだから必要以上にネガティブにならずに済むわけですね。物事には完璧などありません。そういう意味では「マキシマイザー」ではなく、「サティスファイサー」のマインドを持つことが望ましいでしょう。
「マキシマイザー」タイプは、言うなれば選択した結果に対して、後悔の念が付きまとうわけですから、これをいかに和らげるかもポイントでしょう。
ウィリアム・シェークスピアの戯曲「マクベス」の中で、マクベス夫人はダンカン王を暗殺したあとで罪の意識に駆られ、血の臭いが取れないと手を洗い続けます。この手を洗って罪の意識を洗い流そうとすることを「マクベス効果」などといいますが、米ミシガン大学アナーバー校のリーとシュワルツはこんな実験(2010年)を行っています。
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