秋の夜長にぐっすり眠るには…照明を消して「光」を管理する

写真はイメージ

 また、米ノースウエスタン大の研究では、街灯の差し込み光や豆電球程度の明かりでも、睡眠時の呼吸、心拍数、インスリン感受性、メラトニンの分泌などに影響を与え、睡眠の質を低下させると報告している。つまり、寝室の照明は完全に消して、真っ暗にしたまま眠るのが理想的なのだ。

「別の研究では、就寝時に浴びる光は子供の近視に関係することがわかっています。真っ暗な環境で寝ている子供は将来的に近視になる割合が10%程度でしたが、豆電球では34%、照明をつけていると55%に上昇するという報告があるのです。就寝時の光がどうして近視につながるかについての詳しい仕組みはわかっていませんが、わずかな光でもわれわれの目に何らかの影響を与えるのはたしかといえるでしょう」

 照明はもちろん常夜灯も消す。さらにカーテンの隙間から差し込む光を防ぐため遮光カーテンを選んだうえで、カーテンの隙間をテープや洗濯バサミなどでしっかり留める。

 布団は窓から離れた場所に敷き、ベッドの位置を移動できない場合は枕の位置を窓からの光が当たらない場所に変更して、なるべく光の影響を受けにくくしたい。

2 / 4 ページ

関連記事