一般に3点以上で針生検を勧められることが多くありますが、1点や2点でもゼロリスクではなく、ほかの検査結果や年齢なども合わせて慎重な判断が大切でしょう。
針生検では、決まった部位十数カ所から組織を採取するのが一般的。MRI検査を加えるようになり、怪しい部分を取り損じることなく、異常な部位を標的として採取できるのが大きなメリットでしょう。そして、採取した組織分析から正確な悪性度を評価することになります。
前立腺がんと診断されると、治療は早期なら手術か放射線です。東大病院でも、2020年に初めて放射線の治療件数が手術を上回りました。照射は通院で5回のみ。服も着替えずに済み、治療室への入室から退室までわずか7分です。放射線なら、手術の後遺症である尿漏れやEDの心配もありません。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵