このように、心臓病の改善や予防に直接的な効果があるサプリメントはないのが現状です。
■生活習慣を整えるものは予防につながる
ただ、間接的に心臓病の予防効果が期待できるサプリメントはいくつか思い当たります。たとえば、睡眠の改善効果が認められているもの、過食を抑えて肥満予防が期待できるもの、排泄をスムーズにする効果があるものなどがそれに該当します。
健康な人が心臓病にならないように予防するうえでとても重要なポイントは、自律神経のバランスを崩すような生活習慣を改善することです。活動時や緊張状態で活発になる交感神経が優位になる時間が長期に続く状態になると、心拍数が増えたり血圧が上昇するため、心臓の負担が増すうえに動脈硬化も促進され、心臓病につながりやすくなるのです。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」