「睡眠薬」の現在…ベンゾジアゼピン系から新タイプへの切り替えが進んでいる

医療機関で処方される睡眠薬には大きく4つのタイプがある(C)日刊ゲンダイ

 それだけ使っている人が多い薬といえるが、その分、安易に使用を続けて深刻な弊害を被るケースも少なくない。適切に使用するためにも、まずは睡眠薬のタイプについて知っておきたい。

「一般的に『睡眠薬』とは医療機関で処方される薬剤を指し、ドラッグストアなどで市販されているいわゆる『睡眠改善薬』は完全に別物です。市販のものは、風邪や花粉症の薬として使われている抗ヒスタミン薬の副作用として生じる『強い眠気』を利用したタイプで、医療用の睡眠薬とは成分も作用機序もまったく異なります」

 医療機関で処方される睡眠薬には大きく4つのタイプがある。

①バルビツール酸系(ラボナなど)

②ベンゾジアゼピン系(デパス、ハルシオン、サイレースなど)/非ベンゾジアゼピン系(マイスリーなど)=以下BZ系

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