正月の「餅トラブル」と対処法 高齢者だけでなく若い人も注意

写真はイメージ

 万一、餅を喉に詰まらせた様子があれば、119番通報して救急車を呼び、消防署の職員から電話で応急処置の指導を受けることだ。実際、今年の正月に餅を喉に詰まらせた都内の82歳の男性は、そのおかげで餅を取り除き無事だった。

 ちなみに喉に詰まった異物を取る方法は「腹部突き上げ法」と「背部叩打法」がある。東京消防庁HPの電子学習室「命を救う~窒息の応急手当~」の動画によると、「腹部突き上げ法」は窒息している人の後ろに回り両手を脇から通し、一方の手で握りこぶしをつくり、へそとみぞおちの中間位の場所に当てる。こぶしをつくった手をもう一方の手で握り、寸時に斜め上に引き上げる。立って行う場合は相手の両足の間に片膝を入れて行う。この方法は体を密着して行わなければ効果はない。乳児や明らかに妊娠していると思われる女性には、「腹部突き上げ法」は実施してはいけない。腹部の内臓を傷つける可能性があるからだ。「背部叩打法」は窒息している人の後方から片手を脇の下に入れて、胸と下あご部分を支えて突き出しあごを反らせる。叩く位置は両側の肩甲骨の間で、手のひらの付け根部分で強く叩く、とある。

3 / 4 ページ

関連記事