CPAPによって無呼吸やいびきが改善されることで熟睡できるため、就寝時に分泌される成長ホルモンが増加し、脂肪の分解、筋肉の増強、意欲の生成などが促進されるといわれています。通常、成長ホルモンは30歳を過ぎると分泌量が減りますが、睡眠の質が下がっているととりわけ急激に減ってしまいます。CPAPにはそれを改善する可能性があるといえるでしょう。
そもそも、体内に十分な量の酸素を取り込むことは健康にとって有益だと考えられます。CPAPを使っていれば、毎日、就寝している6~8時間にわたって酸素が送り込まれるわけですから、使用している人と使用していない人では、間違いなく大きな差が生まれるといえるでしょう。
ただし、現時点ではCPAPはあくまで睡眠時無呼吸症候群の診断を受け、治療として保険適用(3割負担で月4700円程度)になるので、アンチエイジングや予防を目的として使うなら装置を自費で購入する必要があります。最近は改良によって本体がタブレットPC程度にまで小型化されているタイプも登場しています。
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