カテーテルによる血栓回収療法で脳梗塞による麻痺は辛うじてなくなるも、その後に心不全が再び悪化。元の病院に再入院することになりました。もはや強心薬を使用しないと改善しない状態。そのうえ認知症の症状も進行し、さらなるADLの低下を招いてしまい、私たちの診療所での在宅医療を開始されたという事情でした。
「お出かけされているんですか?」(私)
「時々、1人で散歩しているんです」(娘)
「転ばないように。体調はいかがですか?」(私)
「普通」(患者)
「お風呂もだめだよって言ってるんですけど、入ってますし、排便も2日に1回出てます。あの、お酒はちょっととかだめですよね?」(娘)
「僕もお酒好きなので、無理にとは言わないですがね」(私)
老親・家族 在宅での看取り方