これまでもお話ししたように、適切なリハビリでは「起こす」ことが重要なポイントになります。日中はベッドには戻さず、起こす(座らせる、立たせる、歩かせる)、さらにコミュニケートすることによって、脳が刺激を受け、身体機能が活発になり、筋力や体力が上がっていって、人間力が回復していきます。ですから、より良い回復期病院を見極める際は、病院側に「1日のリハビリ3時間以外の時間はきちんと起こしてくれるのでしょうか」と聞いて確認することがとても重要なのです。
ちなみに、就寝時間とリハビリの3時間以外は患者さんをベッドに戻さず起こして過ごさせる入院生活を管理するのは看護師と介護士の役目です。そのため、日中はきちんと起こしてくれる回復期病院は、リハビリの主治医と現場スタッフの連携がしっかりとれているという判断材料にもなります。
より良い回復期病院を見極めるためには、「1日3時間、週7日毎日リハビリを行ってくれるのか」「日中はベッドに寝かせることなく起こしてくれるのか」のほかにも重要なポイントがあります。それは「リハビリの主治医の力量」です。
正解のリハビリ、最善の介護