「思春期突発性側弯症」は学級に1人はいる珍しくない病気…学校健診「原則着衣」では見逃される

写真はイメージ

 側弯がごく軽いうちは定期的なX線検査と経過観察。Cobb角が20~40度になると、側弯の進行を止めるための装具を、骨の成長期が止まるまで装着する。欧州では運動療法が試みられているが、エビデンスの有無は論争中だ。マッサージや整体、カイロプラクティック、鍼灸は「効果がある」とのエビデンスはない。Cobb角が40度あるいは45度以上になると、側弯を矯正し、進行を防止できる唯一の方法は手術となる。

「思春期側弯症では、側弯の程度が軽いうちに発見し、側弯の進行をできる限り抑制したい。たとえば15歳で発症したとすると、骨の成長が止まる20歳ごろまで5年あるのです。この間、いかに側弯が進行しないようにするか。成長完了時、側弯の程度が大きいと、見た目の問題のほか、今後の腰痛、座骨神経痛、日常生活障害、呼吸器障害などが生じる可能性があります」(白土修教授)

4 / 6 ページ

関連記事