独白 愉快な“病人”たち

文化放送ディレクター白石仁司さん緑内障を語る「白く深い霧の中で生活している感じです」

白石仁司さん(C)日刊ゲンダイ

 自分がこういう病気になってから、人を見る目が変わりました。「じつは思わぬ事情があるんじゃないか」と考えるクセがついたのです。

 会話の反応が悪いとか、行動がノロノロしていると思っても、人知れず困難を抱えているかもしれないと思うとストレスも少なくなります。要は気の持ちよう。コップの水が「もうこれしかない」と思うか、「まだこれだけある」と思うかで違うように、この状況の中でできることをいかに楽しむかだと思っています。 (聞き手=松永詠美子)

▽白石仁司(しらいし・ひとし) 1967年、千葉県出身。91年文化放送に入社し、番組プロデューサーとして活躍している。2022年9月から放送している「知っていますか?ロービジョン~0と1の間」でギャラクシー賞ラジオ部門の奨励賞を受賞した。

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