高齢の両親に個人旅行をプレゼントした女性。不安が高まるにつれ、「こんなことだったら、ツアコン付きの旅行にすべきだった」と後悔の念も湧いてきたそうですが、でもやっぱりプレゼントしてよかったなと感じたのは、両親から「自分たちだけで旅行したことないもん。難しいけど、ボケ防止やと思って頑張るわ」という言葉が聞けたことでした。
両親の旅行前日。女性は念のために、何時発、何番線の電車に乗ればいいか、乗り継ぎはどのようにすればいいか、乗り換えはどの出口を出ればスムーズに行くかなどを細かく明記した紙を実家にファクスしました。
移動時間にかなりの余裕を持たせたスケジュールをたて、宿には女性自ら電話をかけ、送迎を依頼。外食が日常的ではない両親は、外食にありがちなしょっぱさ、脂っこさにも慣れていません。両親でも大丈夫そうな食事どころをピックアップし、「もしイマイチだと思ったら、デパートの地下でお寿司でも買ってね。わからないことがあったら、駅員さんとか、店員さんとかに聞いてね」と伝えたそうです。
第一人者が教える 認知症のすべて
高齢の両親に旅行をプレゼント…「お任せ」ではない自力で行くスタイルで
「初めてのことばかりで難しいけど、ボケ防止と思って頑張るわー」