医療機関によっては、レカネマブの治療は行っているが、アミロイドPETの設備がないところもあります。そういう場合レカネマブの投与前に、アミロイドPET検査を行っている施設へ紹介状を書き、検査を受けてもらいます。
その際も健康保険適用となるのは、レカネマブの治療を行う医療機関(=紹介状を書く医療機関)が、「レカネマブに係る最適使用推進ガイドラインに準拠している施設」に該当している場合のみ。最適使用推進ガイドラインとは、レカネマブのようなこれまでにない作用機序を持つ医薬品などの最適な使用を推進するため、厚労省が作成しているガイドラインとなります。
これまで挙げた条件に該当しなければ、アミロイドPETは自費となります。自費なら、受ける必要ない? いえ、私はレカネマブの登場で、より一層、自費でも受ける意味が高まったとみています。次回に続きます。
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