死亡数は、年間を通して一定というわけではありません。季節によって大きく変動します。
最新(2014年)の死亡統計をもとに、月々の1日当たりの死亡数を計算すると、真冬(12~2月)は、全国で毎日約4000人が亡くなっています。一方、夏(6~8月)は、1日当たり3000人強にとどまっています。つまり真冬にピークがあり、真夏が底で、冬は夏と比べて1・3倍も亡くなる人が多いのです。
昭和20年代までは、真夏にもピークがありました。食中毒や消化器系の感染症によるものです。しかし、衛生管理や抗生物質の普及などによって夏のピークは次第に消え、今ではもっとも死者が少ない季節になっています。
死亡数の季節変動幅は、年齢によらず、ほぼ一定です。言うまでもなく若い人ほど亡くなる人数は少ないのですが、夏と冬の死亡数の比率には、大きな違いはありません。
死を招く病気は秋に発症する