独白 愉快な“病人”たち

ビリー・バンバン菅原進 盲腸がん手術で検診の大切さ痛感

「月1回の血液検査の前は毎回心配でたまらない」と話す/(C)日刊ゲンダイ

 入院の日の午前中までレコーディングでした。意識したつもりはありませんが、あとから聞くと「これが最後かもしれないと思っていたのかな」と思うほど詞の世界に入り込んでいて、すごく丁寧に歌っていることがわかります。曲名も「運命が二度あるなら」という歌で、まさに運命を感じました。

 あの日は、「これが終わったら入院」という不安がありつつも「よし! もう先生に任せるしかない」というスッキリとした覚悟もあって、いつもより集中できてとってもいい感じのレコーディングでした。

■すごく痛くて「子供みたいに泣いた」

 手術したのは大腸がんの中の「盲腸がん」です。発見されにくいがんですが、僕はもともと糖尿病持ちで、毎月、血液検査をしていました。そこで少し数値に異常があって内視鏡検査をしたら、しこりが見つかったのです。後日、医師から「ステージⅡだけど、心配だからお腹を開けて取りましょう」と言われて、開けてみたらステージⅢだったそうです。

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