また、骨肉腫は診断した時はすでに病気が全身に広がっている“全身病”と考え、手術の前に化学療法を行ってから手術を行うことが多くあります。手術では、以前は患肢を切断してしまうことが多かったのですが、近年は患肢を温存して正常組織(骨)を含んで肉腫を切除した後に骨再建術を行う工夫が行われています。手足を残し、人工の骨・関節、放射線で腫瘍細胞を死滅させた処理骨、自家骨移植などを使って再建します。
骨肉腫を克服された方の中には、水泳、陸上、車いすバスケットなどのスポーツで頑張り、活躍されているアスリートもいらっしゃいます。2020年の東京パラリンピックを目指している選手の中にも、骨肉腫だった方がおられるようです。感動するとともに、応援したいと思います。
がんと向き合い生きていく