大人の発達障害に効果 リハビリプログラムを実施医が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 成人の発達障害の「生きづらさ」解消に役立つとして、リハビリテーションプログラムが注目を集めている。

「働くビジネスマン」に特化したリハビリテーションプログラムを立ち上げ、治療の一環として実施しているのが「メディカルケア虎ノ門」(東京・虎ノ門)だ。

「うつ病などで休職中の患者に『実は発達障害』という人が多いことに気づいたのがきっかけです。当院の休職患者の2~3割は発達障害です」(五十嵐良雄院長)

 2013年に休職中の発達障害患者向けのプログラムを開始。そして翌14年、就労中の患者向けの「ピアサポートグループ『マンスリー・コムズ』」を開始した。働きながらでも受けられるように、月1回、土曜日に行っている。

 最大のポイントは「患者同士がサポートし合う場」である点だ。プログラムの対象を「児童期および思春期に発達障害の診断を受けていない成人」に限っていることとも関係している。

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