愉快な“病人”たち

中1でギラン・バレー症候群 美馬寛子さんは陸上に救われた

中学1年生のときに自宅で倒れ「ギラン・バレー症候群」と診断された/(C)日刊ゲンダイ

 中学1年生のときに自宅で突然倒れ、「ギラン・バレー症候群」と診断されました。この病気は、免疫システムが自分の末梢神経の一部を攻撃してしまう、まれな病気です。痛覚や触覚、温度の感覚を伝える神経とともに筋肉を動かす神経も攻撃してしまうため、手足に力が入らなくなるのです。

 私の場合は右手から力が抜けて鉛筆も持てなくなり、歩けるけれど右足は感覚を失ったような状態でした。その症状はよく「グローブ・アンド・ソックス」といわれているんですけど、私はブーツを履いているような感じで、足に何かが当たっても何も感じないほどでした。

 発症は13歳の冬で、「少し熱っぽいな」と思う程度の不調を覚えたタイミングでした。夜、自分の部屋の床に倒れて横たわっていた私を父が起こしてくれました。倒れた記憶はないのですが、起きたら右手に力が入らず、右足の足首から先が無感覚で、「何だろう?」と思いました。母は脳の病気を疑ったようです。というのも、母方の叔父が脳梗塞で倒れたことがあったからです。

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