山菜採りや潮干狩りの季節ゆえ 春の食中毒はこんなに怖い

食材調理による自然毒に注意(C)日刊ゲンダイ

「黄色ブドウ球菌は人や動物の体表面に分布していて、それが原因の食中毒は6割以上お弁当やおにぎりで起きています。35~40度が至適発育温度ですから、温かくなるにつれ増えてきます。ウェルシュ菌は幅広い食品に含まれて熱にも強い。他の嫌気性菌と違って多少の空気があっても生きられるしぶとさがあります。お弁当は手や包丁などをしっかり洗ってから作り、できたものは冷蔵庫で冷やす。水分を切った上で、2次汚染しないように間仕切りのある弁当箱に詰めましょう」

 ちなみに、水筒の内側が壊れて内部で使われていた銅が露出。飲料に混ざって銅による食中毒を起こした例もある。

 春は行楽時の食中毒に十分な注意が必要だ。

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