山菜採りや潮干狩りの季節ゆえ 春の食中毒はこんなに怖い

食材調理による自然毒に注意(C)日刊ゲンダイ

 自然毒による食中毒には植物性と動物性がある。植物性ではスイセンやバイケイソウ、トリカブトなどによる食中毒が毎年のように報告されている。

「スイセンの葉をニラと間違えて卵と一緒に調理するなどして病院に運ばれる人がいます。スイセンを食べると30分以内に悪心、冷や汗、頭痛、嘔吐といった食中毒症状が出ます。球根をタマネギと間違えて味噌汁の具に使い、中毒症状に襲われた家族もいます」

 バイケイソウやコバイケイソウは山菜採りで人気のオオバギボウシやギョウジャニンニクと間違えられやすい。

 猛毒のトリカブトも食用のモミジガサなどと間違えて食べてしまい一命を落とすケースも報告されている。

「素人が食べられるものとそうでないものを区別するのは難しい。山菜は自分で採ったり露店で買うのではなく、確かなお店で買いましょう」  家庭菜園をしている人はジャガイモによる食中毒にも注意した方がいい。

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