独白 愉快な“病人”たち

モデルで食の研究家・室谷真由美さん 腎盂腎炎からの教訓

室谷真由美さん(C)日刊ゲンダイ

 朝は熱が37度ぐらいですが、夕方から上がりだして夜は40度になるパターンの繰り返しでした。通院3日目に夫と一緒に徒歩でトライしてみたのですが、ほんの10メートルほどで100メートルを全力疾走したような過呼吸状態になりギブアップ。結局、夫におんぶされて病院へ行きました。

 でも、その日の夜に少しだけおかゆが食べられるようになると一気に快方に向かい、間もなく仕事復帰できました。

「腎臓がダメージを受けるとこんなに大変なのか」と、改めて腎臓の大切さを思い知ったのと同時に、ギリギリまで頑張り過ぎてはいけないことを学びました。一番困ったのは仕事です。急きょ代役を立てたり、予定を変更してもらったり、激しい痛みの中でできる限りのことはしましたが、ひとりで抱え込み過ぎていたことを反省しました。

 女性は体の構造上、男性より細菌が膀胱内に入りやすいそうです。膀胱炎を放置すると腎盂腎炎になりやすいので、特に女性のみなさんに注意喚起したくて、治療中からブログで病気を公表しました。すると、「私もです」という声が想像以上に多くあって、本当に誰でもなり得る病気なんだと知りました。

4 / 5 ページ

関連記事