愉快な“病人”たち

今も肺がん治療中 フットサル久光重貴さん語る壮絶闘病

久光重貴さん(C)日刊ゲンダイ

 その後は月1回、病院で検査を受け、がんが大きくなったりしていると入院して治療を切り替え……ということを繰り返してきました。

■自分がひとつの症例になって次につながればいい

 治験にも参加しました。発疹のほかに吐き気、下痢、むくみ、眉やわきなど体中の毛が全部抜けるといった副作用が出たこともありました。体力が奪われ、筋力も衰え、体重が10キロ落ちて寝たきり状態になったりもしました。それでも、自分より体力のない高齢の方や子供たちも治療しているが必死で耐えている姿を見たりすると、自分が頑張らないわけにはいかなかったですね。

 今は「タグリッソ」という抗がん剤(分子標的薬)を1日1回飲んでいます。体調は安定していてとてもいい。ここ1年は治療のためにチームを離れることもなく、練習ではみんなと同じメニューをこなし、長い時間ではないもののゲームでピッチにも立っています。 がん治療をしながら、アスリートとしてどれぐらいやれるか、トレーニングをしていいかということは、医師に聞いても前例がほとんどないから分からない。だから、自分自身が自分の体に聞きながらやっています。むしろ、自分がひとつの症例になって、次につながればいいと思っています。

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