スマホ手放せない人は注意 ヘバーデン結節の正しい対処法

指を酷使する人や、40代以降の女性に出やすい(C)日刊ゲンダイ

 なかには関節リウマチと勘違いする人がいるがそうではない。関節リウマチでも指の変形は起こるが、関節リウマチは全身疾患であるため、膝など指以外にも変形が起こる点で変形性指関節症とは違う。変形性指関節症は指だけに起き、しかも特定の関節だけに発症する。その代表がへバーデン結節なのだ。

「変形性指関節症はなんらかの原因で指の軟骨がすり減ることで起こります。軟骨は骨と骨とがぶつかり合わないよう、クッションの働きをしています。それがすり減ることで骨同士がぶつかり、骨にとげのようなものができて、炎症や痛みが発生するのです。そのまま使い続けると骨が変形します。さらに時間が経つと骨同士がくっつくため、腫れや痛みは消えますが、骨は変形したままになるのです」

■治療は痛みの抑制と安静と固定

 ちなみに関節リウマチは関節の滑膜炎症と骨の破壊を伴う自己免疫疾患である。遺伝的背景のある人が、喫煙などの環境要因が重なり発症する。手首や手の指が腫れる、左右対称に腫れる、朝起きると手がこわばるなどの症状が表れるが、これも変形性指関節症とは違う。X線写真を見ると関節リウマチは独特の姿をしているうえ、血液検査などで診断できる。

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