スマホ手放せない人は注意 ヘバーデン結節の正しい対処法

指を酷使する人や、40代以降の女性に出やすい(C)日刊ゲンダイ

 一方、へバーデン結節の確定診断は先に述べた症状に加え、X線写真で行う。関節の隙間が狭くなり、関節が壊れたり、骨棘があったりすればへバーデン結節と診断される。

「へバーデン結節の治療の基本は痛みの抑制と安静と固定です。まず、テーピングや装具で患部である指の第1関節を安静固定します。それと並行して消炎鎮痛剤の塗り薬や湿布薬、飲み薬などで痛みを鎮めます。それでも痛みがつらい場合は骨棘を切除する手術が検討されます。しかし、手術をすれば数カ月は手が使えなくなります。痛みは先ほどお話ししたように自然に治りますから、患者さんには手術のメリット・デメリットをよく理解したうえで選択するようにお話をしています」

 指の腫れや痛みに気づいたら最初から接骨医院やマッサージに行くのではなく、整形外科で診てもらうこと。関節リウマチなど別の病気との鑑別にはX線撮影や血液検査が必要だ。下手な自己診断で間違った治療をすると治らないばかりか症状が悪化することもある。注意したい。

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