独白 愉快な“病人”たち

放送作家・寺坂直毅氏「左耳下腺腫瘍」手術を即決した理由

寺坂直毅さん(C)日刊ゲンダイ

 紹介されたCT専門病院へ行って1週間後に結果を形成外科に渡すと、「やはり耳下腺腫瘍だと思われます。だとすると、大学病院クラスじゃないと手術できませんから紹介状を書きます。どこにしますか?」と聞かれました。とっさに「じゃ、順天堂で」と口走ったのはネット検索したときの文字の残像がチラついたというだけの理由です。

■病気説明の紙に書かれていたこと

 医師の説明では、90%は良性とのことでしたが、耳下腺内は顔面神経や味覚神経が走っている重要な場所。ネットでは痛々しい手術痕や顔面麻痺や味覚障害などを起こしかねないとの書き込みもあり、怖くなりました。 順天堂医院へ検査に通い、「ほぼ耳下腺腫瘍でしょう」という結果が出たのは6月半ばでした。「おそらく良性なので放置してもいい」と言われましたが、先生が病気を説明してくれた紙には「がんになる可能性アリ」とハッキリ書いてある。先生いわく「寺坂さんが70代ならがんになることはないと思いますが、まだ38歳なので、先のことを考えたら切除をお勧めします」とのことでした。

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