約1時間、私はずっと聞き役でした。そして、「Y准教授に時間を取っていただいて、Wさんの話を聞いて欲しいと私から手紙を書いてみましょうか?」と尋ねました。すると、Wさんは「いえいえ、その必要はありません。親身になって聞いていただいて、いろいろ考えていただいて、本当にありがとうございます。だいぶすっきりしました。きっと私はがんの専門の先生に話を聞いて欲しかったのだと思います。治療は続けます。また来させてください」とのことでした。
「では、次の予定は3カ月後に入れましょうか?2カ月後ですか?」と私が言うと、Wさんは「2」と口にしてほほ笑まれました。
がんと向き合い生きていく