この時は、G医師が返事を書き、某大学病院に戻ってRさんと担当医とで話し合ってもらうことになりました。その後、何回かやりとりがありましたが、結局、Rさんの強い希望でC病院に転院し、G医師が治療を引き受けることになりました。
転院してからもC病院では同じ治療が続けられました。それでもRさんは、お姉さんにこんな話を何度もされていたそうです。
「転院して良かった。今度のG医師とはうまくいっている。占いを信じるわけではないけれど、あの時、占い師は『病院の方角が悪い』とよく言ってくれたと思う。あれで踏ん切りがついた。担当医に診療情報提供書を書いて欲しいと言えた。お姉さんありがとう」
数カ月後、Rさんは病状が悪化してC病院で亡くなりました。おじいさんと同じように、納得のいく最期を迎えられたのではないかと思うのです。
がんと向き合い生きていく