進化する糖尿病治療法

糖尿病予備群も危ない 心筋梗塞や脳卒中のリスクが2倍以上

写真はイメージ

 まずは、食べ過ぎを抑える。1日の摂取カロリーを、ざっくりでいいので把握しましょう。細かく覚えなくても、よく食べるメニューのだいたいのカロリーを調べ、「夜にこれくらいのカロリーを取るので、朝、昼はカロリー抑えめのメニューにしよう」「昨日は食べ過ぎたので、今日は控えめに」などと、1日や数日単位で調整できるといいですね。毎日同じ時間、同じ条件で体組成計に乗り、体重、体脂肪率をチェックするのも、食べ過ぎを減らす方法としてお勧めです。

 次に、日常的に体を動かす習慣をつける。食後のストレッチ、朝の散歩、出勤で1駅歩くなど、継続できる方法で構いません。

 ただ、糖尿病予備群の中には、より注意が必要な人もいます。それについて、次回のこの欄で紹介したいと思います。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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