その後、患者さんの声がスタッフを通じて届いてきました。
「本当にありがとうございます。これで地獄のような暑い夏を生き抜いていけます。この前は大家さんもお見舞いに来てくれたんだよ。もっと長生きしなきゃね。本当にありがとうございます」
これまでも「どのような患者さんでも断りません」とうたってきましたが、実際に開院以来、一度も患者さんを断っていません。
それを可能にするためにも、私の仕事はここまで、なんて言っていられないのです。知らないからできませんもなしです。知らなければ調べて、調べても分からなければ知っている人に聞く。患者さんの生活を丸ごと支えるためにできることや、考えられることをする。それが在宅医療で働くスタッフに求められるスキルなのです。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと