解熱鎮痛剤は正しく使わないと深刻な副作用が出るケースあり

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 新型コロナウイルス感染症でも、NSAIDsを服用すると症状を悪化させる可能性が指摘されている。まだ結論は出ていないが、新型コロナに限らず感染症によって発熱した場合は、使用に注意した方がいい。

 もう一方の解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンは、脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することで効果を出す。効き目が穏やかで体への負担や副作用も少ないため、子供や妊婦にも処方される。

「こちらも、発熱時のほか、頭痛、歯痛、腰痛、生理痛、変形性関節症などに広く使われています。乳幼児の解熱に使われる座薬もこちらのタイプです。ただ、抗炎症作用がない分、炎症を伴う激しい痛みには不向きです。また、効き目が穏やかとはいえ、肝障害の副作用が報告されています。1日の総量が1500ミリグラムを超えるような高用量を長期使用する場合は、定期的な肝機能検査を行うなど注意が必要です」

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