秒速薬膳でアッという間に健康に

「気」「血」不足のめまいはブロッコリー・牛肉・ニンジンで対処

牛サラダ丼(提供写真)

 動くとクラクラ、目の前がグルグル……。病院で検査しても頭や耳に異常がない「原因不明のめまい」の改善には薬膳が役立ちます。

 中医学において、めまいは「眩暈(げんうん)」と呼ばれ、タイプごとの対策が必要です。大きく4つのタイプにわかれ、今回は「気と血不足タイプ」と「水分過剰タイプ」について説明します。

「気と血不足タイプ」は、生命活動を維持するエネルギー源である「気」と、全身に流れて体に栄養を与える「血」の不足が原因のめまいで、動くとクラッとする、フラフラするといっためまいが特徴です。倦怠(けんたい)感があり、やたらと眠い、低血圧、疲れ目、動悸(どうき)・息切れ、不眠といったトラブルも見られます。この場合、気と血を速やかにチャージする食材を取り入れることが大切です。気を補うには豆類、キノコ類、イモ類、ブロッコリー、卵。血を養うには牛肉、カツオ、マグロ、ニンジン、ホウレンソウ、小松菜がおすすめ。また、症状を悪化させる過労や睡眠不足にも要注意です。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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