動くとクラクラ、目の前がグルグル……。病院で検査しても頭や耳に異常がない「原因不明のめまい」の改善には薬膳が役立ちます。
中医学において、めまいは「眩暈(げんうん)」と呼ばれ、タイプごとの対策が必要です。大きく4つのタイプにわかれ、今回は「気と血不足タイプ」と「水分過剰タイプ」について説明します。
「気と血不足タイプ」は、生命活動を維持するエネルギー源である「気」と、全身に流れて体に栄養を与える「血」の不足が原因のめまいで、動くとクラッとする、フラフラするといっためまいが特徴です。倦怠(けんたい)感があり、やたらと眠い、低血圧、疲れ目、動悸(どうき)・息切れ、不眠といったトラブルも見られます。この場合、気と血を速やかにチャージする食材を取り入れることが大切です。気を補うには豆類、キノコ類、イモ類、ブロッコリー、卵。血を養うには牛肉、カツオ、マグロ、ニンジン、ホウレンソウ、小松菜がおすすめ。また、症状を悪化させる過労や睡眠不足にも要注意です。
秒速薬膳でアッという間に健康に