幸先の良いスタートを切るための正月食事術

飲む機会が増えるからこそ改めて知っておきたいお酒の知識

ついついお酒もすすむが…

 就床前にアルコールを飲むことで、寝付きが良くなると思っている方も多くいますが、実は、寝酒は少量でも睡眠の中途覚醒の時間を増やし、睡眠の質を悪くすることが知られています。就床前にはアルコールを飲まずに、代謝されてから寝るようにする方が健康的といえるでしょう。

 また、時間栄養学の観点からいうと、精製されたアルコールにおける体内時計のリセット作用は見られませんでした。おそらく、アルコールを飲み過ぎて夜型になる場合は、糖質の多いお酒を飲むか、おつまみの影響も大きいといえるでしょう。

 一方で、適量のお酒を飲むと一般的に血圧が低下し、善玉コレステロールが上昇する、心疾患の予防になるといった良い面も報告されています。年末年始は上手にアルコールとお付き合いください。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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