健康長寿に役立つ高齢薬膳

【セロリ】気を巡らせてストレスを解消しメンタルを整える

セロリとイカの中華風そば(提供写真)

 気が滞るとガスやゲップ、しゃっくり、ため息が多く、口が苦く感じたりするといった症状も見られます。また、気滞の特徴のひとつが「張った痛み」。胃や脇腹が張って痛み、肩こりも「肩がパンパンに張って痛む」といった傾向があります。

 とりわけ、「何かいつも喉に詰まっている感じ」があったら要注意。これは「梅核気」といって、気の流れが滞り、梅の種が喉に詰まったかのように喉から胸にかけて違和感がある症状なのです。自覚がなくてもかなりのストレスがたまっている証拠です。

 気を巡らせてストレスを解消するためにおすすめなのが「セロリ」です。中医学において気滞の改善によく使われる食材です。

 独特の香りが気の流れをスムーズにしてリラックスさせてくれます。体の上部に上がった気を下げて興奮状態を鎮める作用が高いので、イライラしたり、怒りっぽくなっているときには効果絶大です。

2 / 4 ページ

池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

関連記事