五十肩を徹底解剖する

腱板断裂の手術は全身麻酔で半日仕事 入院は数日から1週間

写真はイメージ

 50歳のある男性は、仕事で荷物を運んだところ右肩に痛みを覚えました。最初は「五十肩」と軽くみていましたが、改善の傾向がなく精密検査で「腱板断裂」だとわかり、最終的に手術した方がいいと言われました。

 手術は初めての経験、自分や仕事はどうなるのだろう……。

 この男性が感じた疑問と不安。今回は肩手術の話をするときに、皆さんからよく受ける質問をまとめてみます。

【1】全身麻酔をするのですか?

 腱板は肩の深いところにあるので、表面麻酔だけだと痛くてできません。通常、全身麻酔で行います。

【2】全身麻酔で目が覚めないか心配です。

 心配はやまやまですが、大丈夫です。手術に耐えうる体力があるか、前もって一通り健康診断を行います。手術は整形外科医だけでなく専門の麻酔科医と手術室専門の看護師が安全管理します。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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