まとめると、非小細胞がんのリスクは血液型とほとんど無関係ですが、なってしまうと予後リスク(死亡リスク)はA型とAB型の分泌型の人が不利、ということが言えそうです。実際、2015年に名古屋大のグループが発表した論文でも、A型とAB型は、5年全生存率でも無病生存率(5年間再発なし)でも、O型やB型と比べてかなり不利だとしています。
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永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。