上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」

PAD(末梢動脈疾患)の治療は最初から「足の専門科」で受けたい

天野篤氏(C)日刊ゲンダイ

 米国では、以前から「足病医(ポダイアトリスト)」と呼ばれる足に特化した専門医が存在します。イギリス、イタリア、フランス、ドイツなどの欧州各国にも同様の足専門医がいます。PADをはじめとした足の疾患が増えている日本でも、旗艦的な医療機関にとって足病医の育成は重要な責務といえるでしょう。

 血管病だけでなく足の疾患で悩んでいる方は、将来的な他の足病を管理してもらう点からも、最初から足の専門医に診てもらうことをおすすめします。

■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中

5 / 5 ページ

天野篤

天野篤

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

関連記事