さらに、PET/CT、骨シンチグラフィーなど、肺、骨、甲状腺など他の場所の検査を行いましたが、がんの病変は認めません。消化管の内視鏡検査でも異常はありませんでした。
病理専門医によれば、腺がんという診断について「乳がんでも、他のがんからのリンパ節転移でも、矛盾しない。他の病院の病理診断医とも相談し、検討したが、腺がんは間違いない。しかし、どこから出たがんなのか(原発巣)は分からない」とのことでした。
Cさんと相談し、外来で抗がん剤治療を行うことになりました。月1回ペースで計4回の治療を行ったところでCT検査、さらに4回の治療後の検査でも、どこにも腫瘍は認めません。
結局、8回の抗がん剤治療後は、無治療で経過を見ることになりました。その後、再発もなく、Cさんは元気で過ごされています。
がんと向き合い生きていく