老親・家族 在宅での看取り方

説明不足の主治医に不信感 「できる治療があるなら」と願う患者に…

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「そうですね、訳わかんないままここまできちゃってるから」(患者)

「いろんなところにがんも転移もされているようなので、この状況だと余命は3カ月くらいだと思います。在宅医療になればがんの治療は行わないことになりますから、もし治療をまだ希望されるのなら、セカンドオピニオンで最初行きたかった病院でお話を聞いた方がいいと思います」(私)

「本人もまだ頑張りたいって言っていますから」(奥さま)

 今後どういうふうに病気に向き合っていくのか。患者さんやご家族が納得することは、心を安らげる上でも大切です。特に患者さんとスクラムを組んで療養を行う在宅医療ではなおさら重要になってくるのです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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