認知症ではさらに、それ以外の睡眠問題も起こりやすい。
米国メイヨークリニックがアルツハイマー型やレビー小体型などの認知症患者を対象に、認知症に併存する睡眠障害に対して調査を行いました。
それによると、なんらかの睡眠問題を有する人の割合は、アルツハイマー型で64%、レビー小体型で88.6%、その他の認知症で73.3%。
睡眠問題で頻度の高いものとしては、概日リズム睡眠障害(不規則睡眠・覚醒リズム障害)のほか、レム期睡眠行動異常症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)、睡眠時周期性四肢運動障害がありました。
認知症の睡眠問題に対して、どのように対策を講じるか。原因とその程度によっては薬を使うことはあるものの(たとえば、むずむず脚症候群ではドーパミンの働きを補う薬やてんかんの薬などを用いる場合があります)、基本は非薬物療法です。
第一人者が教える 認知症のすべて