寝る前のルーティンはたくさんあります。以前、奥さんから「男はいいよね。寝る前に何もしなくてよくて。ただ、酒を飲んで、寝てしまうのだから。女は化粧落としや髪の手入れ、いろいろあるのよ」と言われたことがあります。しかし、Gさんは長い間、体の手入れが悪かったせいか、今になってたくさんのルーティンが必要になってしまいました。
若い時に深酒をして帰った時は、そのまま歯磨きもせず寝ていました。翌朝には「もう飲むまい」と決心しても、夕方にはどうしても飲みたくなるのでした。これは自分でも不思議に思いました。
■がんではないと分かってはいても…
10年ほど前、夜中に目が覚めるようになり、奥さんからはイビキがひどいのを注意され、睡眠クリニックに行ったら、睡眠中の酸素濃度が低いことが分かり、睡眠時無呼吸症候群の治療で使われるCPAP(シーパップ)という機械を就寝時に装着することになりました。CPAPはマスクで顔を覆うので、最初は寝苦しく感じたのですが、今では装着したほうが安心して眠れる気がしています。ただ、朝、目が覚めた時、マスクが顔から外れていることがあります。
がんと向き合い生きていく