がんと向き合い生きていく

老化した体のあちこちが気になってルーティンワークが増えた

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 以来、睡眠中に記録されたデータ(SDカード)を持参して、月1回、診察時に見ていただいています。

 CPAPを始めた頃から、一番弱いという睡眠薬を飲んでいます。夜中に目が覚めることがなくなったのですが、よく夢を見ます。夢の多くは現役時代のことで、朝、目が覚めると、現実にがっかりしてしまいます。ほかにも寝る前に緑内障の点眼薬をさしています。

 昨年の秋には、ベランダから庭に下りた時に、腰を痛めてしまいました。それ以来、下肢、足底のしびれが続いています。整形外科で脊柱管狭窄症と診断され、内服薬が処方されています。両下肢はしびれたままですが、動きは大丈夫のようです。寝る前にストレッチをしています。

 最近は便秘が続くようになりました。大腸がんを心配して内視鏡検査を受けましたが、幸い、大腸にはがんはなく、寝る前に緩下剤でコントロールするようになりました。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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