健康長寿に役立つ高齢薬膳

【タマネギ】血液をサラサラにして「血」の巡りをアップする効果大

サンマかば焼きオニスラトースト(提供写真)

 中医学においても、緊張性頭痛は「血」の巡りが悪くなっていることで起きると考えます。慢性的な肩こり、関節痛、冷えといった症状も見られがちで、打ち身やアザができやすい、クマが現れやすい、シミが多いといった特徴もあります。

 女性の場合、婦人科系疾患も多く見られます。血が滞ると、体の末端にまで栄養が行き届かず、新陳代謝が低下して老廃物が体にたまりやすくなります。その結果、体内にしこりができやすくなるのです。頭痛ばかりか、がんなどの悪性腫瘍のリスクも高まるため、しっかりと血流をアップする食材を取り入れることが大切です。

 おすすめはタマネギ。血液をサラサラにして血の巡りをアップする効果絶大な野菜です。脂質異常症、高血圧、動脈硬化の予防などに役立ち、生活習慣病に立ち向かうためにはぜひとも取り入れたい、現代人にとってマストな食材です。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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