健康指標の意味を知る

【コレステロール】LDLとHDL粒子が動脈硬化リスクの指標となったわけ

「悪玉」「善玉」とよく呼ぶわけは…

 日本人間ドック学会が出している基準値(基準範囲)は次のようになっています。

◆LDLコレステロール(単位:㎎/デシリットル)
59以下:異常 
60~119:基準範囲
120~179:要注意
180以上:異常

◆HDLコレステロール
34以下:異常

35~39:要注意
40以上:基準範囲

 ちなみにHDLコレステロールは高いほど良いとされており、上限は設定されていませんが、最近では、HDLコレステロールが100を超えると、かえって動脈硬化のリスクが上がってしまうともいわれています。気になる人は専門医に相談するといいでしょう。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

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