もし読者の皆さんが今後、カナダ・欧州型の国に長期滞在するなら、女性のようなスタンスはありだと思います。全体として現地の医療体制をうまく利用しながら、たまに日本で検査を受けるようにするのです。
ちなみに日本はどうかというと、自由主義的な米国の医療とカナダ・欧州型の中間で、ややカナダ・欧州型に寄っているところでしょう。もし米国で暮らす予定がある方は、ことがん治療に限ると、日本で治療するスタンスがいいと思います。先日、亡くなった坂本龍一さん(享年71)は米国での治療が失敗し、残念な結果になっていますから。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵