このマスクを着けていない人まで含める解析を「治療意図に基づく解析」といい、マスクを着けていない人を除く解析を「実際に行われた治療に基づく解析」と呼ぶ。
前者には新たな「交絡因子」(※)によるバイアスを避けるメリットがあり、後者にはマスクそのものの効果を検討できるというメリットがある。
治療予防効果を検討した論文を吟味する際に重要なポイントである。
※交絡因子:治療群と対照群で治療以外に背景の違いがあると、得られた結果が「治療の違いによる差」なのか、「治療以外の背景因子の差」によるものなのか区別がつかなくなる。この治療効果に影響する背景因子の違いを交絡因子と呼ぶ。
医療だけでは幸せになれない