ボリビアで診療されていた小児科医・伊勢泰先生の当時の論文を読み、納得したような気になりました。
「ボリビアの小児にはわが国には日常茶飯事時に見られる立ちくらみ、乗り物酔いなどを主徴とする自律神経のアンバランス(起立性調節障害)をみることはきわめてまれである。つまり、タフなのである。ボリビアにはわれわれが失ってしまっているものがたくさん存在する」
私がまだ小さい頃、車酔いが特にバスに乗るとひどかったことを思い出しました。旅行は好きでしたが、いつも車酔いが心配で、酔い止めの薬を乗車前に飲んだものでした。それに比べて、ボリビアの少年はタフなのです。
あれから30年以上がたちました。あの子たちは、そして牧場の皆さんはどうされているだろうか。
がんと向き合い生きていく